脳磁図による瞑想時の脳活動に関する予備的研究 Magnetoencephalographic study on brain activity during meditation : A pilot study
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抄録
本研究では,脳磁図により瞑想経験者の観瞑想時の脳活動について探ることを目的に,予備的な実験を行った。脳磁図データから,安静状態から瞑想状態になると後頭部のα波成分が減少する傾向が認められた。また,交感神経系機能を反映する唾液アミラーゼが,瞑想時の前後で増加する現象が認められ,観瞑想により交感神経系の活動が高まることが示唆された。今後,瞑想経験者のデータ数を増やし,瞑想時の脳活動状態の検証,および瞑想の心理生理的効果について統計的に検討することが課題である。
収録刊行物
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- 人文科学論集. 人間情報学科編
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人文科学論集. 人間情報学科編 -(46), 33-38, 2012-03
信州大学人文学部