乾性沈着量評価のための沈着速度推計プログラムの更新

書誌事項

タイトル別名
  • Updated program file for dry deposition velocity estimation based on the inferential method (Ver. 4.1)
  • カンセイ チンチャクリョウ ヒョウカ ノ タメ ノ チンチャク ソクド スイケイ プログラム ノ コウシン

この論文をさがす

抄録

2003年度より、乾性沈着量評価のための沈着速度推計プログラムファイルを広く用いられている表計算ソフト(MS Excel)のファイルとして開発し、当研究センターのホームページで公開している。今回、環境省の報告書において乾性沈着評価手法として用いられた松田(2008)のインファレンシャル法のモデルをベースに沈着速度推計プログラムファイルの更新を行った。用いる要素は、気象データ、土地利用及び観測条件など、これまでと同様であるが、濡れ条件の指定や季節による植物活性の判定方法などが異なる。そこで、更新したファイルを用いて2003~2007年度の利尻、2006および2007年度の伊自良湖および辺戸岬における二酸化硫黄、硫酸塩、硝酸ガス、硝酸塩、アンモニアおよびアンモニウム塩の乾性沈着量を求め、環境省による報告結果と比較検討した。その結果、両者の年沈着量の比は0.8-1.2の範囲であり、同程度となることが確認された。なお、本ファイルは、下記の北海道立総合研究機構環境科学研究センターホームページで公開されている。URL: http://www.ies.hro.or.jp/seisakuka/acid_rain/kanseichinchaku/kanseichinchaku.htm

収録刊行物

  • 環境科学研究センター所報

    環境科学研究センター所報 (1), 21-31, 2011-12

    札幌 : 北海道立総合研究機構環境・地質研究本部環境科学研究センター

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ