強引な看護アプローチによる精神科看護師と患者の間に生じた対立場面の解釈 : 援助を構成する「患者理解」と「援助態度」の概念を用いて

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  • ONFRONTATIONAL SITUATIONS BETWEEN PSYCHIATRIC NURSES AND PATIENTS AND COERCIVE NURSING APPROACHES : AN EXAMINATION BASED ON TWO CONCEPTS FACILITATING THE PROVISION OF SUPPORT: “UNDERSTANDING OF THE PATIENT”AND “SUPPORT ATTITUDES”
  • ゴウインナ カンゴ アプローチ ニヨル セイシンカ カンゴシ ト カンジャ ノ アイダ ニ ショウジタ タイリツ バメン ノ カイシャク : エンジョ オ コウセイスル カンジャ リカイ ト エンジョ タイド ノ ガイネン オ モチイテ

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患者に強制を伴う精神科治療を適用する場合,患者-看護師間に対立関係が生じ事態が悪化するばかりか,後の患者-看護師関係にも深く影響を与える場合が多い。  筆者らは67の対立場面を収集し,これらの場面に適用された14項目の看護アプローチを抽出した。 本研究ではその一つである「強い口調での対応や強引なアプローチ」を適用した5 つの事例に注目した。看護師が患者に強い口調で指示し強引なアプローチを適用した結果,対立場面を解決に導くこと ができた場面と,解決できずに患者-看護師関係が悪化してしまう場面の2 つが見られた。同じアプ ローチを適用しながら,対立場面が好転する場合と悪化する場合とでは何が異なっているのか,その 理由を検討した。  患者-看護師間の対立場面に適用された援助を「患者理解」と「援助態度」の2 つの概念を用いて 検討した結果,対立関係が好転する要因には,患者による看護師の援助意図の受けとりの変化,すな わち,好転につながる患者の反応が影響していた。逆に,悪化する要因には,看護師の援助意図が患 者に伝わらず,「看護師の理解がない」という患者の受けとめが影響していることが示唆された。

弘前学院大学看護紀要. 7, 2012, p.1-9

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