外的資源が科学的な概念の形成に与える効果についての研究 : イメージ・スキーマを持たせることの効果

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  • ガイテキ シゲン ガ カガクテキ ナ ガイネン ノ ケイセイ ニ アタエル コウカ ニ ツイテ ノ ケンキュウ : イメージ ・ スキーマ オ モタセル コト ノ コウカ

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本研究の目的は,外的資源を使用する際に,イメージ・スキーマを持たせることが,科学的な概念の形成にどのような効果を与えるのか明らかにすることである。検証授業は,中学校3年で学習される「月の見え方」で実施した。被験者には,「月の見え方」の学習前にイメージ・スキーマを持たせるため,光の当たり方と雲の見え方の変化についての情報を提示した。この学習の外的資源は,竹串に刺した発泡スチロール球(月モデル)である。授業後に科学的な概念が形成されたかを調べたワークシートの記述結果からは,イメージ・スキーマを与えた実験群が統制群に比べ科学的な概念が形成された生徒が多いことが分かった。問題解決の際に適切な外的資源を提示し,それを被験者が適切に操作した経験があれば,外的資源によって可視化されたイメージ・スキーマは,ターゲット問題の問題解決を促し,科学的な概念の形成に有効に働くことが示唆された。

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