創造の〈読み〉

書誌事項

タイトル別名
  • Reading as Self-Creation: The Importance of Reading beyond Relativism
  • 創造の〈読み〉 : 相対主義を乗り越えて、文学の〈読み〉を取り戻すために
  • ソウゾウ ノ 〈 ヨミ 〉 : ソウタイ シュギ オ ノリコエテ 、 ブンガク ノ 〈 ヨミ 〉 オ トリモドス タメニ
  • ――相対主義を乗り越えて、文学の〈読み〉を取り戻すために――

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抄録

<p>教育において、文学を教材とすることの意義は、それを通して人間如何に生きるべきかの道徳を身につけさせることにあるのではない。それを読むという行為自体に、言語の教育としての価値があるからだ。その文学を読むという行為の本質は、言語的資材である文章(第一次テキスト)に対する主体の意味作用(signification)によって、読者の内に第二次テキストとしての意味世界を生成し、さらにその意味について考察を深め、主体にとって「未見の他者」を追究していくことにある。すなわち、〈読み〉は、読者にとって意味世界の生成による自己創造の行為なのだ。では、その自己創造としての文学の〈読み〉は、如何にして成立するのだろうか。本稿は、そのような自己創造の〈読み〉原理について考察したものである。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 61 (8), 2-15, 2012

    日本文学協会

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