生活圏間純流動データを利用した国内航空旅客市場特性に関する実証分析

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  • セイカツケン カン ジュンリュウドウ データ オ リヨウ シタ コクナイ コウクウ リョカク シジョウ トクセイ ニ カンスル ジッショウ ブンセキ
  • セイカツケン カン ジュン リュウドウ データ オ リヨウシタ コクナイ コウクウ リョキャク シジョウ トクセイ ニ カンスル ジッショウ ブンセキ

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抄録

本研究では、生活圏間純流動データを利用して、個々の空港や路線の特徴を考慮しうる枠組みの下で、国内航空旅客市場の特性を応用計量経済学的手法により検討する。国内航空旅客市場における輸送密度の経済性については、大橋(2011a)が都府県及び北海道4 ゾーンの50ゾーン間ODデータを利用して当該特性の検討を行っているが、ゾーン間ODレベルに集約する際に、大都市圏等のように複数空港を利用できる場合には、路線データの集約等が行われており、個々の路線や空港の特性を考慮しうる枠組みとはなっていなかった。本研究では、当該問題を解決するために207生活圏間ODレベルのデータ構築を行い、需給関数を同時推定した。推定の結果、輸送密度の経済性については、大橋(2011a)、(2011b)と同様に、路線需要の二次の項まで考慮したモデルでは、ローカル線では輸送密度の経済性が卓越的であるが、幹線では輸送密度の不経済性が卓越的であることが、統計的に有意な結果として得られた。ただし、路線需要の一次の項のみ考慮したモデルでは、輸送密度の不経済性が働いている可能性が指摘される。

人文社会論叢. 社会科学篇. 28, 2012, p.25-37

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