D-プシコースが健常者における菓子食品摂取後の血糖反応に及ぼす影響

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  • Effect of D-Psicose on Glycemic Response after Ingestion of Confectionery Foods in Healthy Subjects

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抄録

D-プシコースは自然界に僅かしか存在しない希少糖の一つである。本研究では,D-プシコースが菓子食品摂取後の血糖反応を抑制するか否かについて,健常者を対象に検討した。実験1では,20名の男性および26名の女性被験者を摂取する試験食品によって3群(マシュマロ,かりんとう,チョコレート)に分けた。45gの糖質を含む試験食品と5gのD-プシコースあるいはD-フルクトースを含むコーヒーを各群の被験者に摂取させた結果,いずれの試験食品についても被験者の食後血糖値は,D-フルクトース入りコーヒーを摂取した場合に比べて,D-プシコース入りコーヒーを摂取した場合で低値であった。実験2では,男女各5名の被験者に5gのD-プシコースあるいはD-フルクトースを含むケーキ,杏仁豆腐,クッキー,かりんとう,生チョコレートを摂取させた。その結果,杏仁豆腐および生チョコレートについて,被験者の食後血漿グルコースおよびインスリン濃度はD-フルクトース入り食品を摂取した場合に比べて,D-プシコース入り食品を摂取した場合で低値であった。以上の結果から,D-プシコースは菓子食品摂取後の血糖値上昇抑制作用を有することが示唆された。

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