福島原子力発電所事故に伴う野菜の“風評"被害額の推計――東京都中央卸売市場2011年3月~2012年2月――

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タイトル別名
  • An Estimation of Indirect Economic Loss due to Consumer Fears of Radiation: Tokyo Metropolitan Central Wholesale Market, March 2011-February 2O12
  • フクシマ ゲンシリョク ハツデンショ ジコ ニ トモナウ ヤサイ ノ"フウヒョウ"ヒガイガク ノ スイケイ : トウキョウト チュウオウ オロシウリ シジョウ 2011ネン 3ガツ~2012ネン 2ガツ

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抄録

<p>2011年3月の福島第一原子力発電所の事故に伴う社会経済的損失のうち,東京都中央卸売市場における野菜の“風評”被害を推定した.ここで“風評”被害とは,放射能の検出量が国の基準値を下回り,流通・販売が認められている野菜であるにもかかわらず,消費者がそれを買い控えることで生じる間接的な経済的被害である.被害を受けた産地を,福島,茨城,栃木,群馬,千葉,並びに埼玉の6県とし,生シイタケとタラの芽を除いた野菜全品目の出荷量と単価の動きから“風評"被害額を推計した.その結果,2011年3月から2012年2月までの1年間の“風評”被害額は,期待値が200億6700万円で,それは,平年の販売額の14.1%に相当することがわかった.</p>

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