多雪地におけるモウソウチク林皆伐後の管理と再生する広葉樹の更新初期段階の動態

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タイトル別名
  • Management after clear-cutting of Moso bamboo plantation and dynamics of early stage of broadleaf tree regeneration in a heavy snowfall region
  • タセツチ ニ オケル モウソウチクリン カイバツゴ ノ カンリ ト サイセイ スル コウヨウジュ ノ コウシン ショキ ダンカイ ノ ドウタイ

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抄録

多雪地における放棄竹林の林相転換を促進するために必要な管理技術を探るため,富山県内の里山で竹林皆伐後に再発生したモウソウチクと天然更新した高木性広葉樹の更新初期段階における動態を調査した。皆伐後,再発生するモウソウチクを駆除しつづけた林分における5年後の高木性広葉樹の本数密度は34,000本/haであった。これに対し,モウソウチクはササ状の稈のみで380本/haまで減少し,広葉樹林の更新が進んでいた。一方,皆伐後放置された林分では高木性広葉樹は再発生したモウソウチクに被圧され,モウソウチクは5年後に6,000本/haまで増加し,直径7cm前後の竹林が再生していた。このことから,竹林からの林種転換には状況によっては2年を越えて再発生する稈を駆除する必要のあることが分かった。

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