放牧豚における糞便内寄生虫の調査研究

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タイトル別名
  • Gastrointestinal parasite fauna of free-range swine in Japan
  • ホウボク ブタ ニ オケル フンベン ナイ キセイチュウ ノ チョウサ ケンキュウ

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抄録

2農場(A、B農場)の放牧豚と舎内豚における消化管内寄生虫の感染状況を糞便検査により調査した。A農場では、放牧豚の33.3%(5/15)から大腸バランチジウムが、40.0%(6/15)からEimeria属のコクシジウム類が検出された。また舎内豚の78.9%(15/19)から大腸バランチジウムが、5.3%(1/19)からコクシジウム類が、5.3%(1/19)から豚回虫が検出された。B農場では、放牧豚の10.0%(1/10)から大腸バランチジウムが、全例(10/10)からコクシジウム類が、10.0%(1/10)から腸結節虫が検出された。また、舎内豚の30.0%(3/10)から大腸バランチジウムが、70.0%(7/10)からコクシジウム類が、50.0%(5/10)から豚鞭虫が、10.0%(1/10)から腸結節虫が出された。放牧豚から検出された寄生虫の陽性率は、舎内豚と比較して、コクシジウム類を除き、低率もしくは同率であった。

収録刊行物

  • 家畜衛生学雑誌

    家畜衛生学雑誌 39 (1), 15-18, 2013-05

    武蔵野 : 日本家畜衛生学会

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