脳律動変化にもとづいた脳電磁計測と ブレイン・マシン・インターフェース

• 平田 雅之

  大阪大学大学院医学系研究科脳神経外科学教室

書誌事項

タイトル別名

• Electromagnetic neuroimaging and brain-machine interfaces based on the cerebral oscillatory changes
• ノウ リツドウ ヘンカ ニ モトズイタ ノウ デンジ ケイソク ト ブレイン ・ マシン ・ インターフェース

抄録

開眼時のα blockingなど脳活動にともなって大脳の律動状態が変化することが知られている。我々はこの脳律動変化を脳磁図や皮質脳波を用いて計測し、感覚・運動・言語等の脳機能の局在や時間的推移を調べ、脳外科の術前評価に用いてきた。たとえば、末梢神経電気刺激により対応する一次体性感覚野にhighγ帯域の同期反応が認められることや、黙読課題によりBroca 野にlow γ帯域の脱同期反応が認められることを明らかにし、術前の中心溝同定・言語優位半球評価や機能局在評価に用いてきた。最近ではこうした知見をブレイン・マシン・インターフェースに応用して、皮質脳波を用いてロボットアームのリアルタイム制御を達成した。さらに位相情報解析により、運動前にhighγ帯域の振幅がα帯域の位相にカップリングしていることを明らかにして、運動制御のメカニズムへの関連性を調べている。本稿では、こうした脳律動変化を用いた脳電磁イメージングとブレイン・マシン・インターフェースへ応用について紹介する。

収録刊行物

• 認知神経科学

  認知神経科学 15 (1), 55-60, 2013

  認知神経科学会

キーワード

• ブレイン・マシン・インターフェース、脳律動、脳電磁計測、脳磁図、皮質脳波

詳細情報

• CRID: 1390001205224701184
• NII論文ID: 130006895761
• NII書誌ID: AA11408788
• DOI: 10.11253/ninchishinkeikagaku.15.55
• ISSN: 1884510X
• ISSN: 13444298
• NDL書誌ID: 024792205
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024792205
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013284348
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可