手術を受けた初発乳がん患者のresilience(レジリエンス)を支える要因

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  • The Factors Supporting the Resilience of Primary Breast Cancer Patients Who Had Undergone Surgery
  • シュジュツ オ ウケタ ショハツ ニュウガン カンジャ ノ resilience(レジリエンス)オ ササエル ヨウイン

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抄録

【目的】本研究の目的は,手術を受けた初発乳がん患者のレジリエンスを支える要因を明らかにすることである。<br>【方法】手術を受けた外来通院中の女性乳がん患者3名から研究参加の同意を得て,術後7~11か月時点で半構造化面接によるデータ収集を行った。得られたデータをGiorgiによる記述的現象学的方法によって質的帰納的に分析した。<br>【結果】治療を経験した初発乳がん患者のレジリエンスを支える要因は,①乳がんとその治療に関する情報を確定診断の前後および治療の前に得ること,②自分の性格や価値観,および自分のまわりの人を含めた外部環境を肯定的にとらえること,③乳がんという疾患を楽観的にとらえること,④家族や医療者を含む身近な他者と相互に影響しあうかかわり,であった。<br>【結論】結果より,乳がん患者に疾患や治療に関する正確な情報を前もって提供することや,患者の性格や価値観を尊重してかかわることが必要な看護援助である,と示唆された。

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