The formative factors of university students' behaviour and consciousness of studying abroad : comparative analysis of universities in Japan

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Other Title
  • 大学生の海外留学に対する意識の形成要因—日本の四年制大学における比較分析—
  • 大学生の海外留学に対する意識の形成要因 : 日本の四年制大学における比較分析
  • ダイガクセイ ノ カイガイ リュウガク ニ タイスル イシキ ノ ケイセイ ヨウイン : ニホン ノ ヨネンセイ ダイガク ニ オケル ヒカク ブンセキ

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Abstract

本稿は、大学の同際化を推進する文脈において、海外留学者数を増加させるための大学の体制や制度の在り方を検討することを目的としている。そのために、香川大学と神戸大学にてアンケート調査を実施し、大学生の海外留学に対する意識を形成する要因を分析した。その結果、以下のことが明らかとなった。①海外留学に対して積極的な意見をもつ学生であれ、それほど積極的でない学生であれ、彼らは在学中の留学と将来の職業を関連づけて考える傾向にあり、留学することは将来の職業に役立つと考えている。②これまでの渡航経験の有無や内容と、海外留学に対する積極性とはあまり関連性がない。③海外留学に対して積極的な意見を持つ学生が想定する、留学を実現するうえでの問題は外国語運用能力と留学費用である。④語学力の向上は留学目的の上位に位置している。語学力の中でも、学生は読む力に対して比較的高い自信を持つものの、話す力ヘの自個は弱い傾向にある。⑤学生が大学に期待する留学促進制度の上位は、奨学金の提供と協定校以外の大学へ留学した場合の単位認定閥度、そして、外国人留学生との交流の機会である。

これらのことから、大学生の海外留学を促進するためには、大学には、留学がキャリアへつながることをはっきりと示すこと、留学によって身につく知識やスキルを具体的に提示すること、さらに、大学内外での留学生を含めた外国人との交流機会を充実させることが求められる。

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