化学現象のモデル化を取り入れた教員研修プログラムの開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of In-service Teacher Training Program on Modeling of Chemical Phenomenon
  • 化学現象のモデル化を取り入れた教員研修プログラムの開発 : 溶解現象についての理解をめざして
  • カガク ゲンショウ ノ モデルカ オ トリイレタ キョウイン ケンシュウ プログラム ノ カイハツ : ヨウカイ ゲンショウ ニ ツイテ ノ リカイ オ メザシテ
  • : A Focus in Promoting Teachers’ Understanding of Dissolution
  • 溶解現象についての理解をめざして

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抄録

化学現象の一つである溶解現象についての理解を図ることをねらいに,現象のモデル化を取り入れた教員研修プログラムを開発した。題材は「もののとけ方」であり,内容は講義,実験,ディスカッション,及びモデルの描画と自己説明であった。小学校教員を対象にプログラムを実施した結果,次のことがわかった。①界面活性剤のモデルの描画では, シャンプーとリンスにおける疎水基(親油基) と髪の毛との相互作用などを正確に描くことは,教員にとって容易なことではないようであった。しかし,描画の自己説明では,半数の教員が界面活性剤による相互作用を正確に理解し説明していた。②アンケート調査では,7割以上の教員が既有の界面活性剤のモデルのイメージを,より鮮明なものに再構築していることがうかがえた。また,6割以上の教員はモデルのイメージを変化させ,界面活性剤の理解に至っているようであった。 化学現象のモデル化を取り入れた教員研修プログラムは,現象の理解を図る上で効果があると考えられた。

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