<i>Wolffia arrhiza</i>の葉状体と休眠芽からのエタノール生産

• 高井 雄一郎

  大阪大学大学院工学研究科、環境・エネルギー工学専攻 （地独）大阪府立環境農林水産総合研究所、食の安全研究部

• 三嶋 大介

  大阪大学大学院工学研究科、環境・エネルギー工学専攻

• 國木 政徳

  大阪大学大学院工学研究科、環境・エネルギー工学専攻

• 清 和成

  北里大学医療衛生学部、健康科学科

• 惣田 訓

  大阪大学大学院工学研究科、環境・エネルギー工学専攻

• 池 道彦

  大阪大学大学院工学研究科、環境・エネルギー工学専攻

書誌事項

タイトル別名

• Ethanol Production from Vegetative Fronds and Turions of <i>Wolffia arrhiza</i>
• Ethanol Production from Vegetative Fronds and Turions of Wolffia arrhiza
• Ethanol production from duckweed Wolffia arrhiza

抄録

ウキクサの一種、Wolffia arrhiza（和名：ミジンコウキクサ）のバイオエタノール生産原料としてのポテンシャルを評価した。W. arrhizaのデンプン含有量は、葉状体で13％、休眠芽で43％であった。休眠芽にアルカリ／酸化処理を行い、市販のセルラーゼを使用して糖化同時発酵を施すことによって、エタノールの収率0.28g－ethanol・g－biomass^－1が得られた。また、休眠芽はデンプンが豊富であるため、市販のアミラーゼ混合液を使用した糖化同時発酵を行ったところ、エタノールの収率は0.25g－ethanol・g－biomass^－1となり、セルラーゼを使用した場合と同程度であった。一方、セルラーゼを使用して葉状体に糖化同時発酵を行ったところ、エタノールの収率は0.16g－ethanol・g－biomass^－1となり、アミラーゼを使用したときには、わずか0.07g－ethanol・g－biomass^－1であった。以上の結果から、W. arrhizaの休眠芽はエタノール生産のための原料として十分なポテンシャルを有することが明らかとなった。

収録刊行物

• 日本水処理生物学会誌

  日本水処理生物学会誌 50 (4), 133-140, 2014

  日本水処理生物学会

キーワード

• ethanol production
• duckweed
• simultaneous saccharification and fermentation
• turion
• amylase mixture

詳細情報

• CRID: 1390001204963223552
• NII論文ID: 130006471116
• NII書誌ID: AN00351126
• DOI: 10.2521/jswtb.50.133
• ISSN: 18810438
• ISSN: 09106758
• NDL書誌ID: 025986168
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025986168
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jswtb/50/4/50_133/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可