GAPの導入の効果と推進の方向 : 団体認証事例を中心に

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タイトル別名
  • Introductory effect and progress direction of GAP : A case study of group certification
  • GAP ノ ドウニュウ ノ コウカ ト スイシン ノ ホウコウ : ダンタイ ニンショウ ジレイ オ チュウシン ニ

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抄録

本研究では,JA利根沼田とJAうつのみやを事例としてヒアリング調査とアンケート調査をもとに,今日注目されているGAP(農業生産工程管理)について,団体認証による導入促進,取組みの実態と地域への効果,農業経営の改善効果,今後さらに推進していくための方向性を明らかにした。GAP導入による農家の経営改善効果としては,導入の主目的でもある農産物の安全性確保や環境負荷の低減,労働者の安全と福祉,農場の経営管理が得られていることがわかった。また,事務局や農家同士のコミュニケーションの増加といった副次的な効果もみられることがわかった。一方で,地域ブランド化と流通・販売経路の確保・拡大についての改善効果は期待ほど得られていないことから,いかにそれらの改善を図るかが今後のGAP普及の課題となる。

収録刊行物

  • 農村研究

    農村研究 (119), 22-33, 2014-09

    東京 : 食料・農業・農村経済学会

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