Child-Rearing Assistance from Pregnancy Provided by Midwife

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  • 助産師による妊娠期からの育児支援
  • ジョサンシ ニ ヨル ニンシンキ カラ ノ イクジ シエン

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Abstract

本研究の目的は、妊婦の自己管理力の向上と育児のイメージづくりを促すための育児支援プログラムを作成し、筆頭筆者が助産師研修生として関わったA診療所の助産師外来を拠点に取り組み、助産師による妊娠期からの育児支援のあり方を検討することである。  A診療所助産師外来担当助産師(以下、担当助産師とする)による保健指導(妊娠期5回・産後2回)を基盤とした育児支援プログラム(妊娠期6回・産後3回)を作成し、「妊婦の主体性を引き出す支援方法」をプログラム全体に取り入れた。筆頭筆者が中心となり「妊婦の自己管理力の向上」のための毎月の生活目標の立案とふり返り「育児のイメージづくり」のための週数に応じた胎児モデルの提示、育児生活を想像し家族と調整する支援を行った。妊娠初期から産後1ヵ月までの期間、7名の初産婦を対象にプログラムを実施し、プログラム終了後に対象初産婦と担当助産師らへの半構成的面接を行いプログラムを評価した。得られたデータは内容と意味に沿って整理しカテゴリを抽出した。  初産婦の「妊婦の自己管理力の向上」に関する評価から【生活習慣の見直しや妊娠前の生活習慣の改善につながった】など6つ、「育児のイメージづくり」に関する評価から【育児に向けての準備ができた】など5つのカテゴリを抽出した。担当助産師らの評価では【生活目標に取り組むことで対象者自身が気がつき生活をよりよくしようとできた】など8つのカテゴリを抽出した。  妊娠期からの育児支援では、妊婦が自分自身と向き合えるよう寄り添い、胎児への関心を高め、家族と共に育児生活を想像する機会を促すことが重要である。その際「妊婦の主体性を引き出す支援」を実践することで、より主体的な自己管理や育児へとつながるため、妊娠期からの育児支援おいて妊婦の主体性を引き出すことは基盤となる重要な支援である。

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