感水紙を用いた農薬ドリフト量の推定方法とジチオカーバメート剤の金属成分分析による評価

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of spray drift by using water-sensitive paper and manganese analysis of dithiocarbamate
  • カンスイシ オ モチイタ ノウヤク ドリフトリョウ ノ スイテイ ホウホウ ト ジチオカーバメートザイ ノ キンゾク セイブン ブンセキ ニ ヨル ヒョウカ

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抄録

農薬散布時のドリフトの評価に関する手法について検討した。1) 感水紙の被覆面積率は,感水紙画像を取込解像度300dpi,24ビットカラーで画像化し,市販の画像処理ソフトウェア(Photoshop Elements 2.0)により閾値125で白黒二値化し,フリーソフトウェアLIA32の前・背景別色解析機能により求められる。2) 感水紙への落下水量(YmL/m2)は,感水紙の被覆面積率(X%)より,Y=0.23Xで推定できる。3) ポリプロピレントラップにより捕捉されたマンゼブ水和剤は,酸混合液とともに湯煎・分解し,ICP発光分析によりマンガン量を測定することで推定できる。4) マンゼブ剤を散布して比較したところ,感水紙によるドリフトの推定値とマンゼブ量によるドリフトの推定値に差が認められた。この原因は,飛散中の希釈水の蒸発による散布粒子の「やせ」であると推察された。

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