アパレル製造業のパフォーマンスに関する実証分析

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  • アパレル セイゾウギョウ ノ パフォーマンス ニ カンスル ジッショウ ブンセキ
  • An empirical analysis of business performance in the Japanese apparel manufacturers

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本研究の目的は、日本アパレル製造業について、企業パフォーマンスに影響を与える要因として企画、製造および販路という3つの柱に沿って実証分析を行うことでる。分析モデルは、被説明変数として売上高をパフォーマンスの代理変数として採用し、説明変数には企業規模のほか、ダミー変数として自主企画機能の有無、自社・他社製造、販路(小売・卸・直営店・インターネット、TV、カタログ)の変数を採用し、重回帰分析を行った。得られた結果は以下のとおり。①企業規模はパフォーマンスにプラスの影響をもたらしている。②自社で企画を行う企業ほどパフォーマンスに対してプラスの効果が見られる。③他社工場での生産を利用する企業ほど高いパフォーマンスをもたらしている。④小売の販路を利用する企業ほどより大きなパフォーマンスをもたらす。⑤卸の販路を利用する企業はパフォーマンスが大きくない。⑥直営店での販売は有意な結果が得られず、直営店での販売は儲からないことが分かった。⑦このほか、無店舗販売としてのインターネット、テレビ販売、カタログでの販売は信頼ある結果が得られなかった。これまでアパレル製造業を対象とした実証分析は皆無であったことから、以上の分析結果はアパレル産業に対して貴重な情報になることが期待される。

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