過剰排卵処置による採胚性が低い牛における経腟採卵の有効性

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  • Feasibility of ovum pick-up in cows with low efficiency of embryonic collection after superovulatory treatment
  • カジョウ ハイラン ショチ ニ ヨル サイハイセイ ガ ヒクイ ウシ ニ オケル ケイチツサイラン ノ ユウコウセイ

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抄録

過剰排卵処置による採胚効率が子宮還流法(常法)で低い傾向にあった黒毛和種繁殖牛2頭について経腟採卵法を実施し,胚の生産性が向上するか検討した。常法の採胚1回当たりの移植可能胚数は2.3個,採胚5回の総数は11.5個であった。経腟採卵法は5産次に月2-3回,5ヵ月で合計12回実施し,その後,体外受精並びに体外培養を行った。その結果,経腟採卵1回当たりの胚盤胞数は1.6個,12回で生産された胚盤胞数は19個となった。経腟採卵法は1回あたりの生産胚数は常法に比べ少ないが,短期間で複数回実施できることから,効率良く多くの胚を生産することが可能となった。よって,過剰排卵処置による胚の生産効率に問題が認められるドナー牛でも,経腟採卵法による胚生産性は安定していることが示唆された。

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