シカにおける肺アスペルギルス症
書誌事項
- タイトル別名
-
- Pulmonary Aspergillosis in Sika Deer (<i>Cervus nippon yesoensis</i>)
- シカ ニ オケル ハイ アスペルギルスショウ
この論文をさがす
抄録
北海道におけるエゾシカ検査モデルにおいて,獣医師による解体時検査の実施されたエゾシカ368例のうち8例の肺に異常が確認された.このうち7例では,肉眼的に孤在性から多発性の硬結感のある結節性病変が認められ,組織学的にはアスペルギルス様真菌を伴う乾酪化肉芽腫もしくは乾酪壊死巣が認められた.うち3例については分子生物学的にAspergillus fumigatusと同定された.以上から,7例は肺アスペルギルス症と診断された.シカの肺病変に占める割合の高さと病変の重篤化の点から,アスペルギルス症はシカの肺における重要な疾患であると考えられた.容易に触知できる病変を形成するため,解体時検査における触診検査が重要であり,個体の健康状態の把握のためにも適切な内臓検査の実施が不可欠であると考えられる.
収録刊行物
-
- 日本獣医師会雑誌
-
日本獣医師会雑誌 69 (1), 47-51, 2016
公益社団法人 日本獣医師会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679687669248
-
- NII論文ID
- 130005126761
-
- NII書誌ID
- AN00191857
-
- ISSN
- 21860211
- 04466454
-
- HANDLE
- 10659/00005428
-
- NDL書誌ID
- 027022553
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可