厳冬期における日没後の短時間昇温が小型コチョウラン‘なごり雪’(Pharaenopsis)の生育及び開花に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of short-term heat treatment on the development and flowering of a small-size Phalaenopsis hatuyuki 'Nagoriyuki', in midwinter
  • ゲントウキ ニ オケル ニチボツ ゴ ノ タンジカンショウオン ガ コガタ コチョウラン'ナ ゴリ ユキ'(Pharaenopsis)ノ セイイク オヨビ カイカ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

小型コチョウラン‘なごり雪’(Pharaenopsis Hatuyuki‘なごり雪’)の涼温栽培(終日18℃加温栽培)における冬期における生育不良を改善するために、日没後の短時間昇温(EOD-heating)処理の影響を調査した。1. 最低温度が15℃となるよう加温し,日没後に3時間だけ25℃となるよう昇温することで,生育は終日21℃加温した場合と同等になり、低温による葉の変色も認められなくなった。2. 日の出前の短時間昇温(EON-heating)処理によっても生育改善効果が認められ、その効果は日没後の処理と同等であった。3. EOD-heating処理を行うと開花は20日程度早くなった。また,2年性株では花茎長も約8cm長くなり,花蕾数も3個程度多くなった。4. EOD-heating処理を行うと暖房の稼働時間は終日18℃に加温した場合とほぼ同じであった。生育が同等の終日21℃で加温した場合と比較すると暖房コストを約4割削減できることが明らかとなった。

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