ジノテフラン剤のブドウ果房散布における防除効果と農薬付着量および未熟果粒の回収率低下の原因解明

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タイトル別名
  • Dinotefuran-sprayed grape clusters: Control effect on Japanese mealybugs, deposit of the pesticide, and causes for low pesticide recovery rate in unripe berries
  • ジノテフランザイ ノ ブドウカボウ サンプ ニ オケル ボウジョ コウカ ト ノウヤク フチャクリョウ オヨビ ミジュクカリュウ ノ カイシュウリツ テイカ ノ ゲンイン カイメイ

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抄録

ブドウの果房散布によるジノテフランのコナカイガラムシ類防除効果と農薬付着量および未熟果の回収率低下の原因を検討した。1. ジノテフラン果房散布区のコナカイガラムシ類の寄生房数,寄生虫数および被害痕数は無処理区に比べ少なくなった。2. 果粒におけるジノテフラン濃度は‘デラウェア’の方が‘ピオーネ’より高く,収穫期に近づくほど濃度は低下した。3. 未熟果でジノテフランの回収率が低い原因のひとつは,有機酸濃度が高いためであると推察された。4. 未熟果のジノテフラン分析では,果粒に0.5Mリン酸緩衝液(pH7.0)を添加して分析することで回収率が向上した。

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