民族表象における記録/記憶/忘却

書誌事項

タイトル別名
  • Record, Memory, and Oblivion in Representations of Ethnic Groups
  • 民族表象における記録/記憶/忘却 : ヤオ族の神話=歴史観と『評皇券牒』をめぐって
  • ミンゾク ヒョウショウ ニ オケル キロク/キオク/ボウキャク : ヤオゾク ノ シンワ=レキシカン ト 『 ヒョウコウケンチョウ 』 オ メグッテ
  • ―― ヤオ族の神話=歴史観と『評皇券牒』をめぐって ――

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抄録

<p>アジア史の局面には、平地における水田経営から王権、領域国家へと展開した権力、および同一の文化を共有する集団が、狩猟や焼畑を生業とする山地の集団・文化を疎外する言説が確認される。ヤオ族の持つ漢文文書『評皇券牒』は、かかる山地/平地のカテゴリー生成における神話=歴史、民族的アイデンティティーと、その忘却の意味を考えさせる。それは、定住社会の幻想と稲作至上主義に束縛され続ける、「日本文学」「日本歴史」の歪さをも暴露することになる。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 65 (5), 13-27, 2016-05-10

    日本文学協会

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