日本十進分類法のLinked Data化:セマンティックWebへの対応を目指して

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タイトル別名
  • The Nippon Decimal Classification Linked Data Project: Utilizing semantic web technologies
  • ニホン ジッシン ブンルイホウ ノ Linked Dataカ : セマンティック Web エ ノ タイオウ オ メザシテ

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抄録

日本図書館協会(JLA)と国立国会図書館(NDL)が,日本十進分類法(NDC)をLinked Data化するために,2015年4月から2016年3月まで実施した共同研究の成果を報告する。NDCは,JLAが編集発行するわが国の標準分類法である。研究では,NDCの新訂8版と新訂9版を対象とし,JLAが機械可読形式化したMRDFを基に,Linked Data形式のデジタルデータを試行的に作成した。想定利用者のニーズが情報システムでの利用にあることを踏まえて作成方針案を策定したうえで,NDCの概念的な階層関係を基にした分類項目間の階層構造モデルの構築,記述語彙の選定,ラベルの構造化,補助表による分類項目の合成,相関索引等からの分類項目の機械生成等を行った。また,Linked Dataとして外部データとのつながりを生むために,国立国会図書館件名標目表へのリンクを含めた。今後は共同研究の成果に基づき,JLAにおいて提供や利用に関する調査・検討を行う予定である。

収録刊行物

  • 情報管理

    情報管理 59 (4), 209-217, 2016

    国立研究開発法人 科学技術振興機構

被引用文献 (1)*注記

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