ペロブスカイト太陽電池の正孔輸送特性と経時変化

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タイトル別名
  • Characteristics of Hole Transport in Perovskite Solar Cells and Their Aging Effects
  • ペロブスカイト タイヨウ デンチ ノ セイコウ ユソウ トクセイ ト ケイジ ヘンカ

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抄録

<p>FTO/TiO2/CH3NH3PbI3/Hole Transport Material(HTM)/Auからなるペロブスカイト太陽電池(PSC)の構造を単純化することにより,電子構造と諸性能(Voc, Isc, FF)の関係を明瞭に分析することを目指した.その結果,HTMに2,2´,7,7´-tetrakis-(N,N-di-p-methoxyphenylamine)9,9´-spirobifluorene(spiro-MeOTAD)を用いた場合には,HTMとAuのフェルミ準位の一致による前者から後者への電子移動によりHTMはp型となり,spiro-MeOTADはドーピングなしでもCuSCNと同等以上の性能を示すことが分った.諸性能は大気中で数日のうちに向上した.これに呼応してAuの仕事関数が数日で増加していた.陽極の仕事関数の増加がHTM中の正孔トラップを除去して正孔輸送を促進し,VocのみならずIscやFFをも増加させたものと考えられる.調製後数日以上経過すると,電池の諸性能が劣化するとともにCH3NH3PbI3の有機成分の消失が観測された.</p>

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