水田作経営における「ほ場情報利用システム」の経営的評価方法と活用効果 [in Japanese] The economic evaluation method and the utilization effect of "the system which utilizes information of fields" in a Paddy Field Farming [in Japanese]
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農業経営研究における農業のICT化に関する既存研究は、大石らが開発した農研機構の「Z-BFM」のような営農計画策定支援システム、および農業会計システムや経営財務診断システムのように経営の意思決定を支援するICTの研究開発が中心であった。そのため、ICTの導入によって農業経営体の収益の維持・向上にどのような効果があるのかという点については、ほとんど議論されてこなかった。この原因は、ICTが必ずしも生産量、農作業時間、資材投入量、価格等へ直接的な影響を与えているとは言えなかった点にある。また、そのために、そのような特性を持つICTに対して、どのように経営的評価を実施すべきかという課題も残されている。しかし、農業のICT化に係わる研究が実証段階で推進される中で、その経営的効果の発現が強く求めれている。そこで本稿では、ICTのうち「ほ場情報利用システム」を対象にとりあげ、水田作経営における「ほ場情報利用システム」の経営的評価方法を整理するとともに、それを踏まえて、「ほ場情報利用システム」を活用することによる経営的効果を明らかにする。
Journal
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- 関東東海北陸農業経営研究 = Kantō Tōkai Hokuriku journal of farm management
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関東東海北陸農業経営研究 = Kantō Tōkai Hokuriku journal of farm management (107), 63-68, 2017-02
関東東海北陸農業経営研究会