Research on number of frozen boar spermatoza required for intrauterine insemination

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  • 豚凍結精液による子宮内部注入法の精子数の検討
  • ブタ トウケツ セイエキ ニ ヨル シキュウ ナイブ チュウニュウホウ ノ セイシスウ ノ ケントウ

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Abstract

豚の凍結精液の利用を促進するため、子宮内部注入法と注入する精子数に着目し、受胎率および繁殖成績の改善を試みた。凍結精液を用いた受胎試験では、注入総精子数を20億としても、受胎率は平均15.8%と低い値であった。そこで精子運動解析装置で運動率を測定し、総運動精子数で約20億に調整した精液を用いたところ、受胎率が平均73.3%で、子宮内に着床した豚胚は、一腹あたり11.0頭であり、改善が見られた。凍結精液の利用率の向上のため、注入する運動精子数を半量として同様に受胎試験を行ったが、着床した豚胚は、一腹あたり10.6頭であったものの、受胎率が47.1%であり精液の有効利用には至らなかった。子宮内部注入法による凍結精液を用いた人工授精は、総運動精子数で20億注入することが効率的であったが、液状精液で報告されている90%近い受胎率より大きく劣る結果であった。この原因として、精子生存率が運動率に比べ低いことが関与している可能性が考えられる。この問題を解決するためには、凍結融解後の精子性状を改善していく必要がある。

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