繰り返す胸膜炎として治療されていた再発性肺動脈血栓塞栓症の一例

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  • 症例報告 繰り返す胸膜炎として治療されていた再発性肺動脈血栓塞栓症の一例
  • ショウレイ ホウコク クリカエス キョウマクエン ト シテ チリョウ サレテ イタ サイハツセイ ハイ ドウミャク ケッセン ソクセンショウ ノ イチレイ

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抄録

40 歳代女性。当院受診の 4 年前より胸痛を主訴に 3 度の入院歴がある。いずれも胸膜炎の診断で抗菌薬にて加療され,軽快していた。 今回,発熱および胸痛を主訴に当院受診し,胸部X線検査にて浸潤影が認められた。経口避妊薬の内服と胸膜炎を繰り返していた既往から造影CT検査を施行したところ,肺動脈血栓と下肢深部静脈血栓を認めた。入院後,抗菌薬とヘパリン,ワルファリンにて治療を行った。 退院時CT検査にて,肺炎像は消退傾向であり,血栓は全て消失していた。肺動脈血栓症は肺炎と類似した所見を示すことがあるため,経過や症状,リスク因子などから疑われる場合には,造影CT検査などを用いて積極的に検索を行うことが重要であると考えられた。

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