リアルタイムPCR法を用いたイチゴ炭疽病菌潜在感染株の高感度・迅速検定法の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of rapid and highly-sensitive method for detecting Colletotrichum gloeosporioides in infected strawberry plants using the real time PCR method
  • リアルタイム PCRホウ オ モチイタ イチゴタンソビョウキン センザイ カンセンカブ ノ コウカンド ・ ジンソク ケンテイホウ ノ カイハツ

この論文をさがす

抄録

イチゴ炭疽病はイチゴにおける重要病害の一つで,本病の感染源の多くはイチゴ苗の潜在感染株である。これまで,エタノール浸漬法やPCR法による検定手法の報告があるが,リアルタイムPCR法を用いることで,従来法よりも迅速かつ高感度に潜在感染株の検定が可能であると考えられた。そこで,本県において発生が認められたイチゴ炭疽病菌を用いて,リアルタイムPCR法による潜在感染株の検定手法の確立を試みた。その結果,本法では,炭疽病菌DNA量50fgまで検出可能であり,従来のPCR法では1pgが検出限界であったことから,従来法と比較して高感度での検出が可能であった。さらに,炭疽病菌接種株において,検定時に病徴が観察されなかった個体を用いてPCR法と本手法を用いた炭疽病菌の検出を試みたところ,PCR法では検出されなかった個体において,本法では検出することが可能であった。以上のことから,本手法を用いることで,従来法では検出できなかった潜在感染株を特定できると考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ