書誌事項
- タイトル別名
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- Foot-Loose and Fancy-Free: Song and Dance as Representations of Gender and Sexuality in Shakespeare’s Fairy Plays
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抄録
本稿はジェンダー・セクシュアリティの近世の解釈の文脈において、シェイ クスピアの2つの妖精劇、「夏の夜の夢」「テンペスト」における妖精の歌・踊 り・見世物の言葉を読み解くものである。本稿では、両劇における妖精の歌と 踊りのイメージと言葉が、家父長制の権威とヘテロノーマティヴな性的振舞い を掘り下げることによって、どのようにエリザベス朝とジャコビアン時代の ジェンダー・セクシュアリティ規範に異議を唱えているか、あるいは転覆させ ようとしているかを論証する。また本稿では、Regina Buccola のようなイギリ スにおける妖精の伝統の歴史と伝承についての、近年の重要な学説に着目す る。そこではアングロ-サクソン文学における" 妖精"という言葉の起源から、 " 妖精"という言葉の意味の中にあるジェンダーの不確かさ・多義性が探求さ れ、イギリスの妖精伝承におけるジェンダーとセクシュアリティとの関係につ いての広範な背景が提示されている。またそこでは、妖精文学が近世イングラ ンドにおける政治的・社会的・経済的なうつろいやすさ表象可能にしている か、ということについていくつかの例をあげて論評されている。「テンペスト」 においては、妖精の歌と踊りと見世物は、ジェンダーを覆うプロスペローの権 力の拡張として作用する。すなわち男性・女性という規範的な性的役割の強要 である。だがしかし、「夏の夜の夢」「テンペスト」どちらにおいても、妖精の 歌や見世物の言葉におけるジェンダーや性的なあいまいさ、多義性は、近世の 性的規範を転覆させるものである。
収録刊行物
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- Gender and Sexuality
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Gender and Sexuality (12), 27-77, 2017-03-31
国際基督教大学ジェンダー研究センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290701226121600
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- NII論文ID
- 120006544296
- 40021269889
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- NII書誌ID
- AA12163540
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- ISSN
- 18804764
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- NDL書誌ID
- 028392673
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可