更年期女性における口腔の健康とQOL および口腔保健行動に関連した要因

書誌事項

タイトル別名
  • Factors Associated With Oral Health, Quality of Life, and Oral Health Behavior in Menopausal Women
  • コウネンキ ジョセイ ニ オケル コウコウ ノ ケンコウ ト QOL オヨビ コウコウ ホケン コウドウ ニ カンレン シタ ヨウイン

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抄録

更年期女性の口腔の健康状態および保健行動に関連する要因を明らかにするために,PRECEDE-PROCEEDモデルを基にした項目から成る調査票を作成し,更年期女性を対象に量的記述的研究を実施した.<br> 口腔の健康とQOLは,40歳代後半から50歳代前半の更年期に低下し,50歳代後半から改善に転じることが明らかとなった.口腔の健康とQOLおよび口腔保健行動の関連では,『口腔保健行動(方法)』には『実現要因』『口腔の健康』との関連,『口腔保健行動(頻度)』には『実現要因』『準備要因』との関連が明らかとなった.<br> 口腔の健康障害やQOL低下を自覚する更年期前半から口腔保健行動を促すことで,更年期女性の口腔の健康維持とQOL向上につながると考えられる.そのためには,『準備要因』である口腔の健康に関連した知識を歯科衛生士や看護職といった専門職から提供できるようにし,『実現要因』であるお金に関して無料もしくは低額負担で受検できる市町村実施の歯周病検診の周知を行い,口腔保健行動実施から口腔の健康につながるように支援していく必要があると考える.

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