同性愛・両性愛についての意識と家族・ジェンダーについての意識の規定要因――性的マイノリティについての意識:2015年全国調査から――

書誌事項

タイトル別名
  • Determinants of Homo/Biphobia and Family/Gender Conservatism: Analysis of the 2015 National Survey on Attitudes toward Sexual Minorities in Japan
  • ドウ セイアイ ・ リョウ セイアイ ニ ツイテ ノ イシキ ト カゾク ・ ジェンダー ニ ツイテ ノ イシキ ノ キテイ ヨウイン : セイテキ マイノリティ ニ ツイテ ノ イシキ : 2015ネン ゼンコク チョウサ カラ

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抄録

<p>本稿では,「性的マイノリティについての意識:2015年全国調査」のデータを用いて「同性愛・両性愛フォビア度尺度」と「家族・ジェンダー保守度尺度」を生成し,各尺度得点を被説明変数とした重回帰分析を行った(n=1074).男性である,高齢である,同棲の経験がない,政治意識が保守的である,セクシュアル・マイノリティが周りにいないと認識していると,家族・ジェンダー保守度と同性愛・両性愛フォビア度が高いことがわかった.婚姻地位,都市規模,信仰・信心の有無は,いずれの尺度においても関連性が確認できなかった.学歴,就業の有無,主な仕事の種類,宗教心の重要性,居住地域については,2つの尺度間で,また,統制する変数によって結果が異なった.検討した変数すべてを含むモデルの標準化係数を見ると,同性愛・両性愛フォビア度に対する説明力が高いのは,年齢,セクシュアル・マイノリティが周りにいるか否か,性別の順であった.</p>

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参考文献 (1)*注記

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