看護系大学と看護専門学校の学生を対象とした処方薬・市販薬使用の実態調査

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  • カンゴケイ ダイガク ト カンゴ センモン ガッコウ ノ ガクセイ オ タイショウ ト シタ ショホウヤク ・ シハンヤク シヨウ ノ ジッタイ チョウサ

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抄録

看護系大学及び看護専門学校の学生の処方薬・市販薬の使用等に関する実態を明らかにすることを目的に、関東圏内の看護系大学と看護専門学校のレギュラーコース(レギュラー群)と、ノンレギュラーコース(ノンレギュラー群)の学生1-3年生を対象に、郵送式の自記式質問紙調査を実施した。結果、対象者数は看護系大学が317名、レギュラー課程257名、ノンレギュラー課程198名の計772名(男性73名、女性699名)であった(回収率90.0%)。処方薬を使用中の者は全体で12.6%、用意している者は14.5%であり、指示の通り内服している者は74.2%、頓服ゆえに自分で調整している者と、医師から言われていないが自分で調整している者がともに11.3%であった。一方、市販薬を使用中の者は全体で4.4%、用意している者は21.9%であった。その他、自由記載を含む結果からも、学生の大半は適切に処方薬や市販薬を使用している可能性が示唆された。また学生は、元来健康や疾患に関心を持っており、看護学の学習を積む中で治療や薬物療法に対する意識やコミットメントを高めていくことが推察された。今後は、そのような彼らの疑問や問題意識に対する教授と、薬剤が身近にある環境で就労する看護職特性を加味した、薬物乱用や薬物使用障害の予防教育の構築が求められてこよう。(著者抄録)

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