<研究論文>米国における重度認知機能障害児の通常教育カリキュラムへのアクセスの実際 : 代替達成スタンダードとそれに基づく教材システム例の検討

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タイトル別名
  • The American Way for Students with Significant Cognitive Disabilities to Access the General Curriculum: Alternate Assessments Based on Alternate Achievement and Specifically Designed Standards-Based Curriculum
  • 米国における重度認知機能障害児の通常教育カリキュラムへのアクセスの実際 : 代替達成スタンダードとそれに基づく教材システム例の検討
  • ベイコク ニ オケル ジュウド ニンチ キノウ ショウガイジ ノ ツウジョウ キョウイク カリキュラム エ ノ アクセス ノ ジッサイ : ダイタイ タッセイ スタンダード ト ソレニ モトズク キョウザイ システムレイ ノ ケントウ

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抄録

本稿では,米国における最重度認知機能障害児の通常カリキュラムへのアクセスを保障する仕組みの一つである,代替達成スタンダード(DLM本質要素)と重度認知機能障害児向けカリキュラム(ULS)を事例に,重度認知機能障害児の学びと社会参加を保障するカリキュラムのあり方を考察した。DLMとULSでは,各州共通基礎スタンダード及びDLM本質要素によって,各学年で達成すべき学習内容が明示され,その基準に即して,ULSが具体的な教材単元を配列し,その単元内で,支援の必要度に応じた3つの学習レベルで,具体的な目標設定と指導が行われていた。なお,米国の各教科の達成スタンダードによる成績説明責任システム下においても,重度認知機能障害児の教育における生活指導の重要性には変わりがなかった。我が国の教育課程の改善においても,知的障害教育教科の特長である「生活とのつながり」を失わない工夫が必要であることが示唆された。

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