Relationship between velocity changes and subjective effort in top-level high-school 400 m hurdlers

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抄録

<p>目的: 400 mハードル走(400 mH)における,パフォーマンス,レースパターンと主観的な努力度の関係を明らかにすることである.方法:日本で開催された全国高校総体(IH)の400 mHのレースを撮影した.レース映像を用い,出発信号から各ハードルでの着地の瞬間にあたるタッチダウンタイムを計測した.レース中の主観的な努力度の調査は,郵送調査法にて実施した.本研究における400 mHの区間定義は次の通りである: Section 1(S1)はスタートから第2ハードル(H2)まで,Section 2(S2)はH2からH5まで,Section 3(S3)はH5からH8まで,Section 4(S4)はH8からゴールまで.各Sectionの疾走速度,速度低下率,レースタイムに対するSectionタイムの比率,主観的な努力度をそれぞれ算出した.結果:レース中の主観的な努力度は,S1で約85%であったが,個人差が大きかった.その後S2でやや低下し,S3からゴールまで漸増する推移をした.インターハイ出場の高校生レベルでは,パフォーマンスが高いほど,全体を通して高い速度で疾走しており,S2からS3の速度低下が小さく,相対的なペースがS1で遅く,S3で速かった.「速度維持型」は「速度低下型」よりもS1の主観的な努力度が低く,相対ペースでは,S3にのみ差がなかった.結論: S1の相対ペースが遅く,S3の相対ペースが速いレースパターンが重要であることが分かった.また,S1での主観的な努力度の高低は「速度維持型」と「速度低下型」のレースパターンのタイプに関係するが,記録と高い相関関係にあったS3の相対ペースの速さとは関与しないことが示唆された.</p>

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