-
- 疋田 貴俊
- 大阪大学蛋白質研究所高次脳機能学研究室
書誌事項
- タイトル別名
-
- Basal ganglia circuit mechanisms in decision making and drug addiction
- 若手最優秀奨励賞 意思決定と薬物依存における大脳基底核神経回路機構
- ワカテ サイユウシュウ ショウレイショウ イシ ケッテイ ト ヤクブツ イソン ニ オケル ダイノウ キテイカク シンケイ カイロ キコウ
この論文をさがす
抄録
大脳基底核は運動制御のみならず,意思決定などの高次脳機能においても重要な脳部位であり,薬物依存などの病態にも大きく関与している。大脳基底核神経回路は直接路または間接路に二分され,ドーパミンによる制御を受けているが,意思決定や薬物依存における大脳基底核神経回路機構は不明であった。世界中の研究室で線条体/側坐核に混在する直接路細胞と間接路細胞をそれぞれ特異的に神経活動遮断または活性化する手法が開発され,それぞれの神経回路を区別した機能解析がされている。本稿では,これらの手法によって明らかとなった,意思決定と薬物依存症における大脳基底核神経回路機構,特にドーパミンによる直接路と間接路のスイッチング機構を概説する。今後,薬物依存をはじめとした精神疾患における病態解析において神経回路からの視点が重要と考えられる。
収録刊行物
-
- 日本生物学的精神医学会誌
-
日本生物学的精神医学会誌 29 (1), 40-43, 2018
日本生物学的精神医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390564238107884032
-
- NII論文ID
- 130007684976
-
- NII書誌ID
- AA12468060
-
- ISSN
- 21866465
- 21866619
-
- NDL書誌ID
- 029010613
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可