南丹市における産業構造の特徴と地域経済の実態に関する一考察 : 製造業の生産と所得分配を中心に

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  • ナンタンシ ニ オケル サンギョウ コウゾウ ノ トクチョウ ト チイキ ケイザイ ノ ジッタイ ニ カンスル イチ コウサツ : セイゾウギョウ ノ セイサン ト ショトク ブンパイ オ チュウシン ニ
  • Understanding Industrial Structure and Regional Economy in Nantan City: With a Focus on Production and Income Distribution in the Manufacturing Sector

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Abstract

この論文では,地域経済論の視点から,南丹市における地域の産業構造の実態とその特徴について生産面と所得分配面に焦点を当てて考察した。南丹市内総生産の拡大は, 製造業,なかでも食料品製造業と輸送用機械器具製造業に大きく依存している。一方,市町村民所得は, 雇用者報酬は減少傾向にあることに対し,民間企業所得の増加が著しい。このことは,主に輸送用機械器具製造業の圧倒的シェアを占める多国籍企業の分工場(誘致企業)で現れており,非正規労働者中心の雇用構造や本社への所得移転といった収益構造の下で,新たに生み出された付加価値が地域経済に還流しにくい構造的問題に起因する。今後,南丹市の地域経済の持続的発展のためには,誘致企業に対し,地域内産業連関など地域経済への貢献をいかに誘導していくのかが重要である。

地域産業

分工場経済

多国籍企業

地域経済

identifier:BS004200009145

Journal

  • 佛大社会学

    佛大社会学 42 31-46, 2018-03-20

    佛教大学社会学研究会

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