拒否権行使と驚き :

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タイトル別名
  • Veto’s Surprise: A Study on Information Effect of the UN Security Council Resolution
  • 拒否権行使と驚き : 国連安保理決議をめぐる情報効果の研究
  • キョヒケン コウシ ト オドロキ : コクレン アンポリ ケツギ オ メグル ジョウホウ コウカ ノ ケンキュウ
  • 国連安保理決議をめぐる情報効果の研究

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抄録

<p>国連は第二次世界大戦後の世界において, きわめて重要な意味をもつ国際制度であり続けてきた。特に安全保障理事会 (安保理) は武力行使容認決議によって, 頻繁に軍事制裁行動を加盟国に許可してきた。数多くの軍事行動を行ってきたアメリカも例にもれず, たびたび国連安保理の 「お墨付き」 を得てきた。しかし他方で, すべての事案で決議を得たわけではなく, 場合によってはその決議を得ずに武力行使を行うこともあった。こういった経緯を踏まえ, 本稿は国連の授権決議がもたらす, 功利主義的な観点から 「帰結」 を論じる。そして, ここでは特に拒否権の行使が 「驚き」になり, ゆえに特別の情報を提供するという可能性について検討を行う。友好国である英国やフランスの拒否権が驚きとなり, アメリカの武力行使そのものの評価に大きく影響することをサーベイ実験のデータで示す。</p>

収録刊行物

  • 年報政治学

    年報政治学 68 (2), 2_13-2_35, 2017

    日本政治学会

参考文献 (12)*注記

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