The current situation regarding sugarcane production area in Okinawa Prefecture experiencing rapid population aging : The case of Ishigaki Island

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  • 高齢化が進展する沖縄県でのサトウキビ産地の実態 : 石垣島を事例に

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沖縄県のサトウキビ生産は,農家の急速な高齢化や人材不足,経営規模の拡大に必要な農地整備の遅れなど,多くの課題に直面している。石垣島は,沖縄県のサトウキビ生産において,宮古島と本島沖縄に次いで3番目に高い産地である。本稿の目的は,沖縄県の離島である石垣島を中心に,サトウキビ生産に関する現状と高齢農家による適切な施肥管理を考慮し,今後のサトウキビ生産を継続する可能性とその必要条件を検討することである。本稿では,労働力と経営の継続性からみた石垣島の農業の集落における類似性を検討する。石垣島のサトウキビ生産にかかわる状況を把握するために面接調査を実施した。面接調査は労働力と経営の継承性からみたグループ分けのなかから代表的なサトウキビ農家の中から4戸を対象にした。石垣島におけるサトウキビは,労働力と経営の継続性によるグループ分けからみて約半数の集落が生産継続に問題を抱えている。生産継続に問題のある集落と,経営規模拡大を目指す集落が隣接する立地条件を持っている。耕作放棄地の増加を防ぐには,土地の管理を経営規模拡大とする集落に属している農家に集積させる方向性を採っていくことである。いかにして,サトウキビの生産力が落ちる集落を支えていくかに石垣島のサトウキビの安定的な生産継続につながるといえる。

Journal

  • 開発学研究

    開発学研究 29 (2), 52-61, 2018-12

    藤沢 : 日本国際地域開発学会

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