2012–2017年の道東から鹿島灘にかけての海域で漁獲されたマサバの粗脂肪含量と肥満度の季節変化と経年変動

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal and interannual variability in crude fat content and condition factor of chub mackerel <i>Scomber japonicus</i> captured from waters off northeastern Japan during 2012–2017
  • 2012-2017ネン ノ ドウトウ カラ カシマナダ ニ カケテ ノ カイイキ デ ギョカク サレタ マサバ ノ ソシボウ ガンリョウ ト ヒマンド ノ キセツ ヘンカ ト ケイネン ヘンドウ

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抄録

<p>マサバ太平洋系群の粗脂肪含量(Fc)と肥満度(Cf)の季節変化と経年変動要因を明らかにするため,尾叉長と漁獲日(各年1月1日からの日数)および漁獲年に対するFcとCfの関係を調べた.道東から鹿島灘の海域で2012–2017年にまき網で漁獲された2,085個体(尾叉長21–42 cm)のFc,尾叉長,体重を測定した.FcとCfは9–1月に高く,2月にやや低下した.試料の少ない3–8月のFcは2月より低水準であったが,Cfは2月の水準に近かった.CfとFcの関係,尾叉長とFcおよびCfの関係は非線形であった.応答変数をFcまたはCf,説明変数を年(カテゴリカル変数),漁獲日と尾叉長をスプライン関数として独立または同時に考慮した場合について,AICで最適とされた一般化加法モデルでは,Fc・Cfとも年の効果が見られた.Fcについて2016年と2017年に強い正の効果が認められ,この原因を考察した.</p>

収録刊行物

  • 水産海洋研究

    水産海洋研究 83 (1), 19-27, 2019-02-25

    一般社団法人 水産海洋学会

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