広井良典「日本人の死生観三層構造」説を追う

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  • ヒロイ リョウテン 「 ニホンジン ノ シセイカン サンソウ コウゾウ 」 セツ オ オウ
  • I analyzed Yoshinori Hiroi's perspective on contemporary Japanese "Shiseikan" as being composed of three layers

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抄録

Departmental Bulletin Paper

高見順が『続高見順日記』の中で、亡くなる三ヵ月前の五月十一日、「親鸞について読み、考え、無量寿経を読み、考え、キリストについて読み、考えたこと――あれはどうなったのか。/なんの痕跡も心に残してない気がする。なんということだろう。」とつぶやいたことの意味を、広井良典の「日本人の死生観三層構造説」を中心に、梅原猛、オルテガ、パスカルを手がかりに検討し、現代日本人の死生観を考える上で、広井の言う死生観の「”原・神道的”(ないし汎神論的)な層」を考慮することの重要性を述べる。

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