長作動距離モノキャピラリーX線集光素子を用いた絵画用X線分析顕微鏡の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of X-ray Analytical Microscope for Painting Using Long Working Distance Mono-Capillary
  • チョウ サドウ キョリ モノキャピラリー Xセン シュウコウ ソシ オ モチイタ カイガヨウ Xセン ブンセキ ケンビキョウ ノ カイハツ

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抄録

<p>美術品や絵画の測定では,試料を傷つけないよう,非破壊・非接触での方法が求められる.蛍光X線分析はこの目的に対して適した技術の1つである.元素画像を得るために,微小X線ビームを用いた分析法が開発されてきた.安全に絵画の測定を行うために,試料と装置間での作動距離(Working Distance:WD)を従来の装置よりも長くできる集光素子を開発した.本発表ではモノキャピラリー内壁に金のコーティングを施し,全体を回転楕円体に設計することにより,従来よりも集光効率が高くWDを大きくできる集光素子(長作動距離モノキャピラリー集光素子)を用いた絵画用X線分析顕微鏡を開発し,これを用いてフィンセント・ファン・ゴッホの絵画作品(ポーラ美術館収蔵)の絵具層分析に応用した結果を報告する.</p>

収録刊行物

  • X線分析の進歩

    X線分析の進歩 50 (0), 151-160, 2019-03-31

    公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会

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