炊飯米および加熱操作後の肉類の硬さと咀嚼活動の比較

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  • Comparison of Hardness and Masticatory Activity of Boiled Rice and Cooked Meat
  • スイハン マイ オヨビ カネツ ソウサ ゴ ノ ニクルイ ノ カタサ ト ソシャク カツドウ ノ ヒカク

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抄録

<p>本研究の目的は,食事設計に役立つ情報を提供することである。試料は,主食である米(玄米と精白米)と,4種の肉類(牛,豚,鶏肉もも,鶏肉むね)とし,米は炊飯し,肉類は肉塊(ブロック)を用いて「ゆでる」と「焼く」の加熱操作を施した。各試料について,破断測定による硬さを比較し,咀嚼筋活動との関係を検討した。その結果,玄米と精白米の炊飯米は,玄米の方が精白米より破断荷重が1.5倍大きく,咀嚼回数および総筋活動量に反映されていた。肉類の破断特性では,「ゆでる」加熱操作では,破断荷重では牛肉と豚肉は近似し,鶏肉のむね肉はもも肉より大きい値( p<0.05)であった。一方,「焼く」加熱操作では豚肉より牛肉の値が大きく( p<0.001),鶏肉はもも肉よりむね肉の方が大きい値( p<0.01)であった。しかし,肉類の破断荷重の傾向は,咀嚼筋活動には明確に反映されていなかったことから,さらに被験者数を増やして検討する必要がある。</p>

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