中年期女性の皮膚潤いに関わる生物物理特性の冬期4年間にわたる経年変化

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タイトル別名
  • Age-related changes in the biophysical properties of skin moisture levels in the middle-aged women over a 4-year period (winter only)
  • チュウネンキ ジョセイ ノ ヒフ ウルオイ ニ カカワル セイブツ ブツリ トクセイ ノ トウキ 4ネンカン ニ ワタル ケイ ネンヘンカ

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抄録

<p>皮膚の生物物理特性の加齢変化を年代間で比較検討した研究は多いが,同一被験者を経年的に測定したものは極めて少ない.筆者らは40代前半の女性5名の前額,外眼角,頬における皮脂量,経皮水分蒸散量(TEWL)および皮膚コンダクタンスを人工気候室(24℃,相対湿度35%)において冬季4期(2011年~2014年)にわたり測定した.皮脂量は4年間で経年的に減少し,しかも減少率は年とともに大きくなった.部位別には外眼角および頬が前額よりも減少は顕著であった.TEWLおよび皮膚コンダクタンスに経年的な変化はなかった.皮脂量の多くを占める皮脂腺由来脂質は保水力が弱く,表皮細胞由来皮脂は量としては少ないが保水力は強いことを考慮すると,今後は被験者数を増して精度を高める必要があるが,さらに中年女性のより効果的な肌の潤い対策を確立するためには皮脂の成分分析を通して皮表脂質成分の加齢による変化を把握することが重要である.</p>

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