パーキンソン病患者の他者関係と主観的QOLの関連に関する一考察

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  • Nomi, IWATA
    Department of Nursing, Faculty of Health and Welfare Science, Nayoro City University
  • 岩田, 直美
    名寄市立大学保健福祉学部看護学科

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Relevance of Relationships with others and Subjective QOL of Patients with Parkinson's disease
  • パーキンソンビョウ カンジャ ノ タシャ カンケイ ト シュカンテキ QOL ノ カンレン ニ カンスル イチ コウサツ

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抄録

40021915844

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目的:パーキンソン病患者(以下,PD患者)の他者関係と主観的QOLの関係を明らかにする。他者関係とは,PD患者が日ごろ関わる家族,同じ病気(PD)の患者,友人,主治医,看護師,リハビリテーションスタッフとの関係である。 方法:神経内科診療科を持つ病院またはクリニックに通院するPD患者及び患者会に参加しているPD患者に対し,「難病患者に共通の主観的QOL尺度」を用いた調査を行った。総配布数は124名であり, 回収数は101名(回収率81.4%)。このうち記入漏れ,不備のなかった分析対象100名を分析対象とした(有効回答率99.0%)。 結果:主観的QOL得点の平均値は,全体で10.6±4.6点であった。男女別の得点は,男性11.1±4.4点,女性10.4±4.7点で,有意差はみられなかった。主観的QOL得点が有意に高かったのは,「同じ病気の患者との関係に満足している」「一般の友人との関係に満足している」の2項目であった。 結論:全般的に他者関係に対して肯定的な回答をしたPD患者は受容または志気が高い傾向が見られた。また,病いの苦しみを理解できる同病者や,友人といった家族や医療者以外との他者関係における満足感の向上が主観的QOLの向上に寄与する可能性が示唆された。

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