地域伝統芸能にまつわる物語、地域振興、マネジメント

書誌事項

タイトル別名
  • Narrative Communicated through Folk Performing Arts and Community Development, and "Management" as Applied to Cultural Tourism:
  • 地域伝統芸能にまつわる物語、地域振興、マネジメント : 「民謡おわらの街」八尾の事例から
  • チイキ デントウ ゲイノウ ニ マツワル モノガタリ 、 チイキ シンコウ 、 マネジメント : 「 ミンヨウオワラ ノ マチ 」 ヤオ ノ ジレイ カラ
  • Findings from the Case Study of Yatsuo, the Center of Owara
  • 「民謡おわらの街」八尾の事例から

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抄録

観光まちづくりや着地型観光の試みが蓄積され、コンテンツ・ツーリズムに期待が寄せられるなか、観光振興の鍵を握る要素として物語が大きく注目されている。物語は観光地のイメージ形成に寄与し、旅行や目的地選択の動機となり、観光経験を意味づけ豊かにするものであるが、近年、文化庁による「日本遺産」事業の創設等、物語の効果を積極的に観光政策や事業に組み込む動きが加速化している。伝統芸能は地域の物語の一部として発信され、ときには物語を伝えるメディアの役割を担うことがある。その際、どのような内容が発信されるかにとどまらず、誰が、どのように物語を維持し、あるいは育て、人びとに提供するのか、といった問題が浮上する。本論考は20世紀初頭に観光文化としての物語の基調を創出した富山県八尾町の民謡おわらを取り上げ、その歴史的展開の中から自律性や持続性にかかわる事象の分析を通じてマネジメント概念の可能性を示し、芸能を担い支える地域社会と物語、文化政策との関係を考察する。

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