ダッチアイリス‘ブルーマジック’切り花の開花と花被片老化に対する切り前,貯蔵方法,ジベレリンおよびベンジルアデニンの影響

  • 豊原 憲子
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所 岡山大学大学院環境生命科学研究科
  • 東 明音
    クリザール・ジャパン株式会社
  • 後藤 丹十郎
    岡山大学大学院環境生命科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Flowering Stage at Harvest, Storage Method, and Application of Gibberellin and Benzyladenine on Flower Opening and Tepal Senescence of Dutch Iris ‘Blue Magic’ Cut Flower
  • ダッチアイリス'ブルーマジック'キリバナ ノ カイカ ト カヒヘン ロウカ ニ タイスル キリ マエ,チョゾウ ホウホウ,ジベレリン オヨビ ベンジルアデニン ノ エイキョウ

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抄録

<p>ダッチアイリス‘ブルーマジック’は観賞性の喪失が早い品目として知られている.本実験では,開花不良と花被片の老化による要因を区別して,花の切り前,収穫後の貯蔵方法,ジベレリン(GA3)およびベンジルアデニン(BA)処理が花被片展開および観賞期間に及ぼす影響について調査した.アイリスの開花不良は,収穫時の切り前にかかわらず発生した.10°C乾式での貯蔵期間が長くなるに従い,水生け後の花被片展開が抑制され,観賞期間が短くなった.乾式貯蔵と同様に,湿式貯蔵においても貯蔵期間が長くなるほど観賞期間は短くなった.100 ppm GA3の出荷吸液前処理により乾式貯蔵1日では開花不良は改善されたが,乾式貯蔵3日においては改善されなかった.BAまたはBAとGA3の組み合わせ吸液処理によって,花被片の老化および収縮が抑制されて観賞期間が延長された.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 19 (1), 75-82, 2020

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (11)*注記

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