視覚特別支援学校における歩行指導の調査

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  • Survey of orientation and mobility training in a special needs school for student with visual impairments.
  • シカク トクベツ シエン ガッコウ ニ オケル ホコウ シドウ ノ チョウサ

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抄録

本研究は、全国の視覚特別支援学校における歩行指導について、これまで注目されてこなかった、弱視と重複障害の児童生徒の指導の内容を調査することを目的とした。全校の視覚特別支援学校から得られた有効回答数は532名分であった。単一障害のうち、歩行指導を受けている盲者は132人、弱視者は118人であった。盲者は弱視者に比べ歩行指導を受けている者が有意に多かった。鉄道ホーム・列車乗降の指導を受けている者は、転落への不安を感じたことがないと答えた者が有意に多かった。鉄道ホーム・列車乗降の歩行指導を実施することでホームを歩行する際の不安を抑制する効果を見込むことができると考えられる。回答者532人のうち重複障害のある児童生徒は247人であった。そのうち白杖歩行をしている者は118人、小学2年生が最も低年齢であった。視力は0から0.4であった。歩行指導を受けている弱視または重複障害のある児童生徒の数は、盲の児童生徒の数に比べて少なく、アンケート結果から、その背景には指導者の不足などが指摘された。

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