集学的治療にて発見後54カ月生存中の食道癌術後112aoPリンパ節再発の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Recurrence of Esophageal Cancer to the Posterior Thoracic Paraaortic Lymph Node after Esophagectomy in which Multimodal Therapy Led to a Long-term (54 Months) Survival
  • 症例 集学的治療にて発見後54カ月生存中の食道癌術後112aoPリンパ節再発の1例
  • ショウレイ シュウガクテキ チリョウ ニテ ハッケン ゴ 54カゲツ セイゾン チュウ ノ ショクドウ ガン ジュツゴ 112aoP リンパセツ サイハツ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は72歳,女性.経口摂取困難にて当院を受診.胸部下部食道癌(UICC7th-cT3N3M1(#104R),cStage IV)の診断で,術前化学療法としてFP療法2クール後に右開胸食道切除,3領域リンパ節郭清を施行.病理所見はUICC 7th-pT3N2M1(#104R) pStage IVで,再発のハイリスクと考え,#104Rを中心とする領域に追加の放射線療法(60Gy)を施行.術後7カ月のPET-CTで112aoPリンパ節に異常集積を認め,再発と考え化学放射線療法(60Gy + FP療法2クール)を施行.その後weekly paclitaxel療法を2クール追加し,術後61カ月で再発所見なく経過している.食道癌根治切除後の112aoPリンパ節再発の治療方針は難しく,今回は切除も考えたが,結果的には集学的治療にて長期生存が得られている1例を経験した.単発のリンパ節再発であったことが奏効したと考えられる.</p>

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